杉本純子(すぎもと じゅんこ)議員は、2025年7月の第27回参議院議員通常選挙で愛知県選挙区から初当選した参政党所属の参議院議員です¹²。
1977年に名古屋市で生まれ、愛知淑徳大学文学部英文学科を卒業後、中学校・高校の英語教員免許を取得しました³。卒業後は海外25か国以上を旅して価値観を広げ、2002年から夫とともに地元で建設内装業を営みました²。大病を克服した経験から生命や家族の大切さを痛感し、「日本の伝統・文化を守りたい」という思いが政治参加の動機になったと語っています⁴。
2023年頃から参政党の活動に加わり、同党愛知県支部の国政改革委員として政治運動を開始しました⁵。一度は2024年10月の衆議院選挙(愛知3区)に挑戦し17,234票を得ましたが落選⁶。しかし翌年の参院選で531,387票を獲得して愛知選挙区(改選数4)で4位当選を果たし、参政党にとって愛知県で初の国政議席を獲得しました⁷⁸。
本レポートでは、2015年末から2025年末までを分析期間とし、新人議員である杉本氏の政策・議会活動とその背景を包括的に検証します。彼女の経歴や党内役職、当選までの歩み、そして当選後の国会での言動や政治姿勢について、公開情報と追加取材に基づき詳述し、有権者がその人物像と活動実績を理解できるようまとめます。
2025年の参院選に際し、杉本純子氏は「愛する人を守れる政治を」というスローガンを前面に掲げました⁹。選挙公報および参政党公認候補としての政策メッセージには、彼女の政治姿勢が端的に表れています。その柱は大きく三つにまとめられます¹⁰。
第一に掲げたのが「減税と積極財政」です¹¹。杉本氏は、消費税のインボイス制度(適格請求書保存方式)の廃止を主張し、「国民の手取りを増やし、日本国内でお金が循環する仕組みを取り戻す」と訴えました¹²。
具体的には、国民負担率を現状の約45%から35%程度に引き下げることを目標とし、財政法第4条の改正や国債発行による積極財政で年4%の経済成長を目指すと明言しています¹³。このように将来不安の解消と経済再生を両立させる財政政策を、公約の筆頭に据えました。
第二の柱は「食料自給率100%」という大胆な目標です¹³。杉本氏は日本の食料安全保障を最重視しており、「かつて日本は食料自給率100%の豊かな国だったのに、今や38%に落ち込んでいる」と現状に危機感を示しました¹³。
彼女の提案は、第一次産業(農林水産業)の従事者を国家公務員並みに処遇して安定収入とやりがいを保証し、若者の就農を促進するというものです¹⁴。具体策として、未経験者が農業を学べる制度や奨学金免除を充実させること、農業予算を増やして国産食材を食卓に届けることなどを挙げています¹⁵。
選挙公報でも米や野菜の自給を守る決意を語り、「国民が有事でも飢えない国にする」「安心安全な国産を届ける」と強調しました¹⁶。
第三の柱として掲げたのが「治安と平和を守る(外国人問題への対応)」です¹⁶。杉本氏は参政党のスローガンである「日本人ファースト」を体現するように、移民受け入れや外国人優遇策の見直しを訴えました。
「移民・難民・過剰な海外からの移住にストップをかけ、日本人の税金は日本人のために使う」と明言し¹⁷、具体的には(1)特定技能制度の再検証による事実上の移民制限、(2)帰化や永住権取得要件の厳格化、(3)外国人による土地・住宅購入の原則禁止、(4)外国人への生活保護支給停止、(5)外国人地方参政権は認めない――といった踏み込んだ政策を掲げました¹⁷。
この強硬とも言える主張の根底には、「日本の治安と暮らしを守るため」という論理を据えています¹⁸。参政党全体としても「日本人主権」「日本人の幸せを第一にする政治」を標榜しており¹⁹、杉本氏のマニフェストはそうしたナショナリズム色を前面に出した内容でした。